マリリン・モンロー A-Z
C - COOKING 料理
ノーマ・ジーンは料理は下手だった。夫ジム・ドアティによると、料理(より 正確に言うならば、料理ではないのだが)は彼女の最大の欠点であった。新妻 が料理したのは、夫の大好物の豆とにんじんだった。彼女はその色どりが好き だった。
「殺風景なダイニングでも華やかになるでしょ!」
ジム・ドアティは私に述懐してくれた。
「塩と砂糖を間違えることもあったね」
でも、文句を言わなかったドアティはえらい。
何年かのち、ジョー・ディマジオとのデートで、マリリンは心のこもったスパ ゲティを作るまでに腕をあげた(もちろん、豆とにんじんのコンビネーデョン も添えて)。ステーキの焼き方も学んだ。イタリア系アメリカ人のディマジオ は「ママの味のパスタ」を作ってもらいたがった。マリリンは努力を重ねた。
アーサー・ミラー夫人になってからは、これまで以上に料理がうまくなろうと 心に決めた。
そのとおりうまくなった。すくなくともある一点においては。
1960年、リポーターでアーティストのジョン・ホワイトコムとのインタビ ューでマリリンは次のように言っている。
パンを焼くこと。
私は「料理の楽しみ」という本を買いました。楽しいかもしれないけれど、料 理って時間がかかりすぎるって思う人もいるんじゃんじゃない?
・・・私の好きな料理は焼くこと。パンを焼くのは得意よ。
ヌードル・スープ
ホームメイドのヌードルでは、種をこねて薄くのばしてから、細く切って・・ ・本では「乾くまで待って」となっている。お客様を夕食に招待してたの。私 は乾くのをじっと待ってたの。ヌードルは乾かなかった。お客様がやってきた。 飲み物を勧めて「ヌードルが乾くまで待っててね。そうすればできあがりよ」。 それから飲み物をまた勧めた。辛抱できなくなって、私はポータブルのヘアド ライヤーを取りに行って、スイッチを入れた。ヌードルがカウンターから飛び 散ってしまったので、それを拾い集めてまたドライヤー。今度はヌードルの上 に手をかざして指を広げ、その間からドライヤー。やれやれ・・・やっと乾い たわ。でも、形が変。
「ヌードルを乾かすのにどのくらい時間がかかるか書いてないじゃないの」っ てクレイムをつけたかったわ。
(「コスモポリタン」誌1960年12月号)
マリリンは、ミラーのためにユダヤ教に改宗しただけでなく、ユダヤ料理の作 り方も学んだ。
















