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MILTON H. GREENE ミルトン・グリーン(2)
カメラマンのミルトン・グリーンは、生活だけでなく女優としてのマリリンの
すべてをささえてきた。
20世紀フォックスとの契約にもグリーンはすべて立ちあった。
1956年、マリリンがハリウッドに戻ると、グリーンはいつも彼女の傍らに
いた。
「ミルトン・グリーンって誰だ?」
映画監督のビリー・ワイルダーは言った。
「エリア・カザン、スタラスバーグなら知っているけど、ミルトンって知らな
いなあー」
グリーンはマリリンの恋人なのだ、と誰もが思った。
事実、2人は深く理解しあっていた。仕事のパートナーとしても、男女の仲で
も。
グリーンの存在は、マリリン復帰第1作となった『バス停留所』(1956年)
を成功させたことで高く評価された。メイクや証明も担当した。次いで、マリ
リン・モンロー・プロダクション第1作『王子と踊り子』(1957年)を企
画した。
だが、皮肉なことにこの映画によって、マリリンとグリーンの関係に亀裂が生
じるのである。監督と主演をつとめたサー・ローレンス・オリヴィエとマリン
の仲が深まったことで、グリーンがオリヴィエを「敵」と考えるようになった。
さらに、グリーンがモンロー・プロダクションの支社をロンドンに作ることに
夫アーサー・ミラーが激怒した。
「私はマリリンとも、ミラーともうまくいっている。会社の株を売るようなこ
とはしません」
だが、グリーンはプロダクションの株をわずか8万5千ドルで売却してしまっ
たのだ。
「この7年間、ミスター・グリーンに収入の49・6%を分配するために、が
んばってきたわけじゃないのよ」
友情も愛も終わった。
「マリリンは傷つきやすく、ときに私には理解できない言動や行動があった。
道端でイヌが亡くなったいるのをみて、泣き崩れる彼女についていけなくなっ
た」
ミルトン・グリーンが撮った膨大なマリリンの写真だけが残った。どのマリリ
ンも輝いている。
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