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  ARTHUR MILLER(アーサー・ミラー)(1)

「私たち、とても気があうの。初めて本当に人を愛したという感じ。アーサー はまじめな人だけど、ユーモアのセンスはすばらしいわ。私たち、おかしなこ とをたくさん言って笑うの。彼に夢中よ」
                   マリリン・モンロー 1956年頃

「彼は作家としてすばらしいし、聡明な人。夫としてよりも作家として有能ね」
                   マリリン・モンロー 1962年頃

 マリリン・モンローが出会う前に、劇作家アーサー・ミラーはすでに1947年 に”All My Suns”でニューヨーク劇批評家賞、1949年には『セールスマンの 死』でピューリッツア賞を受賞していた。当時、アメリカの(現役としての) 劇作家のトップの地位にあり、テネシー・ウィリアムズと名声を二分していた。

 ミラーは35歳にして、才能・成功・尊敬そして輝ける将来を手にしていた ・・・それはマリリン自身がほしくてたまらないものだった。

 1950年12月のことだった。20世紀フォックス社の”All Young as You Feel” の撮影現場でマリリンは端役の秘書を演じていた。ジョニー・ハイドは亡くな ったばかりだった。マリリンは頼る者もなく、ひとりぼっちで途方にくれて いた。マリリンがスタジオの食堂を歩いていくと、二人の男がいた。

 仲間の俳優、キャメロン・ミッチェルが男たちをマリリンに引き合わせた。 一人は監督のエリア・カザン、もう一人の「背の高い男」がアーサー・ミラ ーだった。そのとき、マリリンはミラーに一目ぼれしたといわれる。

「美と頭脳」(ビューティー&ブレイン)の奇妙な組み合わせはその週のう ちに再び顔を合わせることになる。フェイマス・アーティストのエージェン ト、チャーリー・フェルドマン主催のパーティでのことだった。 ミラーはニューヨークに戻るとすぐにマリリンに手紙を書いた。

「大衆が求めるイメージで人々を魅了しているが、このゲームであなたが傷 つくこともなく、このまま終わらないでいてほしいと私は望んでいます」

 出会いの初めの頃の口調からすると、ミラーは最初からマリリンに対して 情け深いサマリア人のように守ってやろうという姿勢でいたのだった。

「彼(ミラー)は私の人生をちがったものに・・・よいものにしようとして いた」(マリリン)                            (この項続く)


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