「究極のマリリン・モンロー A-Z 」 ( 64 )
PRESS CONFERENCES(記者会見)(2)
1956年2月9日の正午、ニューヨーク、プラザ・ホテルのテラス・ルーム
でマリリン・モンローとローレンス・オリヴィエはテレンス・ラティガンの『
スリーピング・プリンス』を共同制作すると発表した。これはマリリン・モン
ロー・プロダクション設立後、初めての制作で、二人の共演に加え、オリヴィ
エが監督、マリリンがプロデューサーを兼ねるものだった。200人もの記者や
カメラマンが集まった。
おそらく、20世紀フォックスから圧力をかけられたものと思われる批判的な
記者もいて、マリリンに辛らつな言葉を浴びせる場面もあった。マリリンのプ
ロデューサーという新しい挑戦にも好意的な関心を示さなかった。
この日のマリリンは黒いベルベットの、体にぴったりとしたドレス。
記者会見の最中に、偶然か、あるいはデザインのためか、ドレスの片方のス
トラップが切れてしまった。当然のことながら、会見の場はちょっとした騒ぎ
になった。
『ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン』の映画批評家、ジュディス・クリ
ストがマリリンに安全ピンを渡して、急場をとりつくろった。ローレンス・オ
リヴィエへの注目をそらすために、マリリンが故意に仕組んだものではないの
かと、記者のひとりが大胆にも言った。
マリリンは激しく言い返した。
「こんなに大勢の見知らぬ人たちの前で、あなたがもしそういう立場になったら、
どんな気持ちになるでしょうか?」
マリリンはさっさと部屋を出ていき、記者会見は終わりとなった。
「最初のあいさつで、ストラップが切れるようにしてあったのだ」と、後にオ
リヴィエは主張した。
いずれにしても、マリリンの切れたストラップは、この日のハイライトであっ
た。
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