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聖林百話

17.マドンナ、母親業を語る

 「ローラは何事にも対抗してくる。私のまねをしているのよ」
 ロンドン、ケンジントンの家賃15万ドルともいわれる4階建ての邸宅で、マドンナは愛娘を紹介してくれた。3歳の幼女は目をまんまるくして「ノー」と言った。「あたしはエイリアンなの、ママは魔法のエイリアンの手袋で、あたしをお姫様にしたり、カエルにしたり、またお姫様に戻したりするの」
 ローラの父親、カルロス・レオン(33歳)とは離婚後も強い絆で結ばれている。ローラが生まれてまもなく二人は別れたが、「この子は愛の証、かつて愛し、今も愛している人の子ども」とマドンナは悔いていない。彼女が仕事でニューヨークにいるときは、レオンは週3,4回ローラと外出し、父親業に徹している。
 「自分でも変わった、一回り大きくなったと思う。子どもをもって、細かいことに配慮するようになったし、責任感も強くなった。たぶん、前よりもガールフレンドとしては合格だわ。セックス革命みたいなことはもう卒業よ、今の私には必要ない」
 幼いころに母のひざの上で抱かれた温もり、添い寝をしてもらったことを覚えている。5歳のとき乳がんで母親を失った心の傷を、マドンナは娘との触れ合いで埋め合わせようとしている。「フランス人の血を引いていた母さんは、ずっとルルド(聖母マリアの奇蹟の聖堂で知られるフランスの西南の地)に行くことが夢だった。かなわなかったけどね」娘にルルド・マリア・チッコーネ・レオンと命名したのもそうしたセンチメンタルな想いからだ。さらには、近くのフランス語のスクールに入学させる手続きも済ませてしまった。「ローラに『ボンジュール・ママン』なんて言われるとゾクゾクしちゃうわ」と親馬鹿ぶりも発揮している。「もう破廉恥なことはしたくないけど、子どもをもったからってセクシーでなくなるということじゃない。母親ほどセクシーなものはないわ。スーザン・サランドンやミシェル・ファイファーなんかとってもセクシーでしょ。子どもがいなかろうが、5人もいようが、セクシーな人はセクシーなのよ。20歳のときよりもずっと魅力的な体型になったと自分でも思っている」と息まく彼女の新しい恋の相手はイギリス人の監督、ガイ・リッチャー(31歳)。「恋をするのが若さを保つ秘訣」というのは変わらない。

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