元祖・雑学の悦楽

10.ジョニー・アップルシードが蒔いたもうひとつは頭痛の種

 ドッグ・フェネル(菊科の雑草)のあの臭いはたまらん? ジョニー・アッ プルシードのせいだ。アメリカの開拓時代の果樹園主は、有名なリンゴ園に ドッグ・フェネルの種も蒔いた。
ジョニー・アップルシードとして知られるジョン・チャップマンは、180 0年頃、オハイオまでの川や森の空き地にリンゴの種を蒔いた。麻布のコー ヒー豆の袋を身にまとい、ブリキの鍋を頭にかぶった裸足の男は開拓者の間 で有名になった。
 アップルシードは植物のクスリとしての効能を信じ、人々に奨励した。当 時、解熱作用があると信じられていたドッグ・フェネルの種をアップルシー ドはアメリカ中西部一帯にかけて蒔いた。ときには15フィート(4.5メ ートル)にまで茂り、葉は悪臭を放つ。今日、人々は半ばやけくそで「ジョ ニーの撒いた種」と呼んでいる。
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Atsuo Inoue 2004