元祖・雑学の悦楽

13.ハーバード大学の授業料は貝殻のじゅず紐

 1636年に創立されたハーバード大学はかつて、アメリカインディアンが 貨幣として用いていた貝殻のビーズを授業料としていたことがある。小さな白 や紫の貝殻からなるビーズは装飾用の紐、ベルトの材料となっていた。
 17世紀初頭、イギリスの植民地であった東部13州では、イギリスのお金 は非常に珍しく、ハーバードのある学生は『大学が必要とする』数多くの日用 品を授業料として納めなければならなかった。これらはたいてい農作物や家畜 で、牛やニワトリの群れを連れて大学にやってくる学生がおおぜいいた。金物 やテキスタイル、ボタン、履物という場合もあった。
 こうした学生たちのために、大学は赤字になってしまうだろうと、ビールや パンの原料を授業料として課すときもあった。これにともなって、大学の事務 局は無差別に学費の払えない学生を選び、品薄である日用品を調達してくるよ うに実家に帰した。
 現代のハーバードの学生にこの方法をあてはめるならば、1年間の授業料と して8195ドルの食糧雑貨を納めなければならない。
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Atsuo Inoue 2004