元祖・雑学の悦楽

7.トマトは野菜かフルーツか?

 1883年のタリフ条例では、フルーツに輸入税はかからないとされた。 ところが、1886年に、ジョン・ニックスが西インド諸島からトマトをニュ ーヨークに持ち込んだとき、税が課せられた。トマトはフルーツだと彼は最高 裁判所に訴えた。判決が下された。「植物学的にはトマトはキュウリ、カボチ ャ、豆と同様、つるのなるフルーツである。が、一般的にはこれらは食事とし て出され、食後のデザートとして出されるのではないので、フルーツではあっ ても、法的には野菜である」
 ちなみに、かつて、トマトには毒があると信じられていた。1820年8月、 勇気あるロバート・ギボン陸軍大佐が初めてトマトを口にして、大丈夫、しか も美味しいことがわかった。町中の人々の前でバスケットいっぱいのみずみず しく赤いトマトを食べてみせたとき、この男はきっと死ぬと医者は思った。だ が、死ななかった。その日からアメリカ人はトマトを食べるようになった。け れど、生ではけっして食べなかった。当時のレシピには「最低3時間は煮込む こと」となっている
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Atsuo Inoue 2004