21.ユニヴァーサルではトラムがお勧め
ユニヴァーサル・スタジオでは、モンスター・SFパニックなどの恐怖体験を味わいたい。そのためには、ぜひ、トラムバス・ツアーに参加しよう。
バスの順番を待つ間、「回る地球儀」にUNIVERSALの文字で知られる会社の歴史について少しおさらいしておく。1912年にカール・レムリが養鶏場を買い取ってスタジオを開設。荷車に書かれていた「ユニヴァーサル配管」の文字を窓から見て社名とした。
ドイツ系のカール・レムリ(1867〜1939)は、商才に富んだ人物だった。ニッケルオデオンと呼ばれる映画館や配給会社を経営して財を成した。当時、発明王エジソンがトラストを結成して市場を独占しようとしていた。それに対抗したレムリは、人気女優のフローレンス・ローレンスや、メアリー・ピックフォードを引き抜く強行手段に出た。さらにエジソンの会社から「大列車強盗」を作ったエドウィン・ポーターを起用して映画製作に乗り出す。
1946年に、インターナショナル・フィルムと合併して、ユニヴァーサル・インターナショナルと呼ばれるようになった。'59年、MCAが420エーカーの撮影所を買収し、ユニヴァーサル・スタジオとなって今日にいたっている。
トラムバスの順番は、まだ来ない。2連のオープンスタイルのバスは、体の不自由な人や老人の特別優先の心配りをしているので、とても気持ちがいい。
このスタジオ・ツアーは、すでに1920年代からあり、25セントの入場料で撮影所を一般開放した。だが、トーキーが始まると雑音防止のために中止になった。
1964年7月4日にスタジオ・ツアーが本格的に再開された。当時は、トラムからの乗り降りが自由だったので、スターたちは神経をとがらせていた。
「笑みを絶やさないように」との通達をスタジオは出した。トラムが食堂に入ってくると、人気俳優のケイリー・グラントは息を潜めて隠れていた。トラムの運転手はファンに彼が取り囲まれないように運転を調節したのだった。
さて、いよいよ私たちの順番がやってきた。トラムからの眺めは左右どちらがいいかで意見の分かれるところだ。「キング・コング」」は右手に現れるが、「サイコ」に一番近いのは左。「ジョーズ」は右だ。
私は満足だったが、真ん中の席に座らされた友人たちはちょっぴりほぞをかんでいた。前の車両のほうが眺めはいいが、これは係員の指示に従わなければならないので選択はできない。「ジュラシック・ライド」では、最前列は幸運を呼びそうだ。 トラムが発進。ガイドの英語が全部聞き取れなくても気にしない。が、走行中席を立ったりしないようにという注意は守ったほうがよさそうだ。すぐにスタジオお得意のパニックが私たちを待っていた。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「グレムリン」の街、実物の5分の4の大きさの「サイコ」のベイツ・ホテルを見ているうちは、「ほお−」とか「そうそう」と場面を思い出している余裕がある。
だが、トラムが映画「大地震」の体験場面にさしかかると、「ジュラシック・ライド」の感動、いや恐怖がよみがえってくる。トラムはぐらぐらと揺れ、鉄砲水が押し寄せ、タンクローリーが突っ込んでくる。「大丈夫といったじゃないのー」と仲間から非難の声がとんだが、もう遅い。「ジョーズ」の池からは、人食い鮫が襲ってきた。
クライマックスは、「キング・コング」が顔を出し、コングに叩き落された火だるまのヘリコプターが友人めがけてきた。
あとから私はうらまれたが、なに一番楽しんだのは友人だった。
トラムを降りて時間があれば、もう一ヶ所。「ウォーターワールド」ショーをお見逃しなく。映画よりも、ずっとおもしろい。見たあと元気が出る。これで大人36ドル、(子ども26ドル)は安くて、お得だ。
今回は大人3人で出かけたが、みな満足した1日だった。
バスの順番を待つ間、「回る地球儀」にUNIVERSALの文字で知られる会社の歴史について少しおさらいしておく。1912年にカール・レムリが養鶏場を買い取ってスタジオを開設。荷車に書かれていた「ユニヴァーサル配管」の文字を窓から見て社名とした。
ドイツ系のカール・レムリ(1867〜1939)は、商才に富んだ人物だった。ニッケルオデオンと呼ばれる映画館や配給会社を経営して財を成した。当時、発明王エジソンがトラストを結成して市場を独占しようとしていた。それに対抗したレムリは、人気女優のフローレンス・ローレンスや、メアリー・ピックフォードを引き抜く強行手段に出た。さらにエジソンの会社から「大列車強盗」を作ったエドウィン・ポーターを起用して映画製作に乗り出す。
1946年に、インターナショナル・フィルムと合併して、ユニヴァーサル・インターナショナルと呼ばれるようになった。'59年、MCAが420エーカーの撮影所を買収し、ユニヴァーサル・スタジオとなって今日にいたっている。
トラムバスの順番は、まだ来ない。2連のオープンスタイルのバスは、体の不自由な人や老人の特別優先の心配りをしているので、とても気持ちがいい。
このスタジオ・ツアーは、すでに1920年代からあり、25セントの入場料で撮影所を一般開放した。だが、トーキーが始まると雑音防止のために中止になった。
1964年7月4日にスタジオ・ツアーが本格的に再開された。当時は、トラムからの乗り降りが自由だったので、スターたちは神経をとがらせていた。
「笑みを絶やさないように」との通達をスタジオは出した。トラムが食堂に入ってくると、人気俳優のケイリー・グラントは息を潜めて隠れていた。トラムの運転手はファンに彼が取り囲まれないように運転を調節したのだった。
さて、いよいよ私たちの順番がやってきた。トラムからの眺めは左右どちらがいいかで意見の分かれるところだ。「キング・コング」」は右手に現れるが、「サイコ」に一番近いのは左。「ジョーズ」は右だ。
私は満足だったが、真ん中の席に座らされた友人たちはちょっぴりほぞをかんでいた。前の車両のほうが眺めはいいが、これは係員の指示に従わなければならないので選択はできない。「ジュラシック・ライド」では、最前列は幸運を呼びそうだ。 トラムが発進。ガイドの英語が全部聞き取れなくても気にしない。が、走行中席を立ったりしないようにという注意は守ったほうがよさそうだ。すぐにスタジオお得意のパニックが私たちを待っていた。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「グレムリン」の街、実物の5分の4の大きさの「サイコ」のベイツ・ホテルを見ているうちは、「ほお−」とか「そうそう」と場面を思い出している余裕がある。
だが、トラムが映画「大地震」の体験場面にさしかかると、「ジュラシック・ライド」の感動、いや恐怖がよみがえってくる。トラムはぐらぐらと揺れ、鉄砲水が押し寄せ、タンクローリーが突っ込んでくる。「大丈夫といったじゃないのー」と仲間から非難の声がとんだが、もう遅い。「ジョーズ」の池からは、人食い鮫が襲ってきた。
クライマックスは、「キング・コング」が顔を出し、コングに叩き落された火だるまのヘリコプターが友人めがけてきた。
あとから私はうらまれたが、なに一番楽しんだのは友人だった。
トラムを降りて時間があれば、もう一ヶ所。「ウォーターワールド」ショーをお見逃しなく。映画よりも、ずっとおもしろい。見たあと元気が出る。これで大人36ドル、(子ども26ドル)は安くて、お得だ。
今回は大人3人で出かけたが、みな満足した1日だった。
















