12.ビールを飲んで靴を磨くと死にます

 ビールを飲みながら靴を磨くと、命を落としてしまうか、もしくは極めて危
険な状態に陥ることになる。靴墨の中に含まれるニトロベンゼンは人間の皮膚
にとって有毒物質である。さらに、肺に吸い込まれると、いっそう危険度は増
す。体内でアルコールと結合すると、より致命的なものとなる。
 ニトロベンゼンはドライクリーニングや染色、溶剤、金属の研磨に使われる、
淡黄色の油状の液体である。
 1978年には5億7500万ポンドのニトロベンゼンが合衆国で生産され
ていた。その影響は多岐にわたる。最悪の場合は、痙攣、蒼白、昏睡状態に陥
り、死に至る。磨きたての靴を履いていたある男は、ビールを口にしてから2
時間以内に死亡した。ニトロベンゼンを扱っている工場の作業員は毒性の頭痛
と吐き気に苦しんだ。ビールをコップに2杯飲んで意識を失ったのだと言う。
アルコールに関与しないニトロベンゼンの危険例もある。ニトロベンゼンで染
色されたオムツをあてがわれた赤ん坊は中毒症状を示していた。