20.ベースボールの観客数

 10万人もの大観衆を集めたベースボールの試合の舞台はアメリカではなく、 ドイツだった。
1936年8月12日の夜、その年に開催されたオリンピックの会場、ベルリン・オ リンピック・スタジアムでアメリカのアマチュア2チームが、エグジビジョン ・ゲームの7回目に入った。この試合はヨーロッパの人々に、合衆国の国家的 娯楽を紹介しようというものだった。
 試合前、3カ国後による説明があったにもかかわらず、おおかたの観客は途 方にくれて、一塁打だろうがイージー・アウトだろうが、同じような声援を 送っていた。
 スタンドの誰もが、アメリカから入ってきた珍しいものに魅了されたわけ ではなかった。
 いつどんなときにも守備の選手が多すぎると不満をもらすものも多かった。 性能のよい照明のためだったかもしれない。まばゆい照明のもとでは、ボー ルを目で追うことがたいへんだった。
1959年5月7日に、ようやく合衆国の野球はおおぜいの観客を集めるようにな った。その夜、9万3103人のファンがニューヨーク・ヤンキース対ロサンゼル ス・ドジャーズのエグジビション・ゲームに参集した。1958年に自動車事故 で再起不能となった元ドジャーズのプレーヤー、ロイ・カンパネラのための 基金と集めるための試合だった。